鍼灸について
身体に鍼(はり)や灸(きゅう)を用いツボに刺激を与えることで、多様な疾病への治療的な介入や健康増進を可能とする医療技術です。
使用する鍼は直径0.10mm~0.20mmと大変細いので、痛みを感じることはほとんどありません。
鍼灸は体表の感覚神経を刺激して中枢神経系に作用します。
細い感覚神経が刺激されると中枢神経内に天然のモルヒネ様の物質が放出され、痛みを抑える機構が活性化されて脊髄レベルで痛みを伝える神経の興奮をブロックします。
太い感覚神経が刺激されると触・圧覚を伝える神経が痛みを伝える神経よりも優位になり、脊髄で反射的にブロックします。
これらの中枢からの抑制系と脊髄の抑制系によって痛みをブロックしますので、鍼灸は鎮痛作用にすぐれています。